院長ブログ

睡眠薬を正しく用いていますか

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 耳鼻咽喉科の教科書となる新刊が出た。著名な教授たちに混ざって開業医がひとり、きっと変わった人間だ。
 耳鼻科から睡眠時無呼吸症候群に進んだ仲間は少なくない。さらに逸れて不眠、概日睡眠リズム障害など睡眠疾患全般を専業に進んだ人間はよほど変わっている。お陰で初の国際原著論文、頭内爆発音症候群のPSG根拠と治療法を報告し、大学生活を終えた。
 思い出せばめまい、耳鳴、のどの違和感などで精神安定剤を使うことが常識だった耳鼻科領域にその危険性を報告した年は会場が響めいた。ある著名な重鎮が怒りを抑え気味に、そんなことがなぜ耳鼻科に周知されていないのか、と質問された。WHOがそれを麻薬類似の副作用があると報告した根拠、さらに日本はアジアでもっとも安定剤を使用していることを報告したが、マスメディアは取り上げていない事実を話した。それから治療をめまいリハビリや耳鳴や不眠認知行動療法に移されるまで数年かかり、今では薬物を用いないホットな治療法となった。
 地域によっては精神安定剤の服用量がなんら減少しておらず、来月からまた講演会が続く。コロナも静まり、全国で友人たちに会えるのは嬉しいが、耳に痛い話をしなければならない。


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