寒さをこなして行こう!おー!
ひとは平等に幸福と不幸を背負っていると思います。不思議と幸福を壊すことで不安を消すひともいて、やたらと不幸を背負い込にたがるひとがいます。
当院には、既に何カ所も回って来られた方が沢山来られます。不安、不幸を沢山背負い込んだ患者は遠慮なくぶつかって来ます。そのエネルギーはすごいもので、ベクトルが折れないように、どの方向に受け流すか、毎回苦悩します。それがうまく収まると、瞬時にして表情が明るく変わります。
ただ、強者がいて、初診の時に依頼した症状が改善しているのに、嬉しい表現は全くせず、新たな症状を訴えて、ちっとも治ってないじゃないかとクレームを言い続けます。ずっとクレーム言われる限り、私も不幸になるので、深くお詫びして引き取って頂きます。ひとによっては勝ち誇ったように帰られ、また次の施設を探すでしょう。そう言われてもそれが病気なんだからと、平気で診療を続けられる精神科医にいつも感動を受けます。だめな私はひとの言葉を聞いてしまいます。
どこでも最高の扱いを受けたいでしょうから、こんなどんくさい私のところで不幸になるより次々と病院を回っている間に、何かに気づくことを祈ってあげるのが一番の倫理だと思うため、平気でお詫びする私がいます。そこまで平気でもないですけどね、笑。
じゃ私のストレスは誰が受けてくれるねん!と叫ぶ歳でもないでしょう。誰も受け止めてくれないから、土でもいじろうっと。全く花のことは門外漢だが、「耐寒」という言葉に引かれました。冬の間がんばってくれる花があるんだ!箱買いして全部植えたぞ!
でも私は耐えることはしません。こなして行きます。耐えたら先に進みません。こなそうとしたら、1ミリでも進みます。明日の外来も頑張ろっと。