いよいよ年の瀬
クリニックに装飾品を材料から作る有能なスタッフがおられ、玄関に飾ってあるデコレーションで季節の変わり目に気づかされることがあります。レストランの食事って、料理のみでなく、空気全体が味を変えるような気がします。さり気ない置物ですが、癒やされた方々も数少なくないと思います。
他にない「睡眠とめまい」に特化したクリニックを開院して2年半、3年目に突入します。多数の素敵な患者様に恵まれ、多くの方々のご指導により、また、家族のようなスタッフがいて、初めて夢が実現しました。医師は顔をみて話さない、診療が3分で終わる、やたらと投薬する、という真逆に行くクリニックは綺麗事だと言われ、自分もそうかも、と思います。
米国の医療と比べると、日本の医療費は数分の一です。一元化した保険診療をする、安い料金で高いレベルの医療を受けるというのは、果たして資本主義で可能かどうかを考えると、矛盾があります。
時間をかけ、手間をかけるため、数は診られず、予約に限りがあることでご迷惑をおかけしております。初めて症状に罹患した方が近日中に予約が取れない場合、まず地元で対症療法を受けることをお勧めしています。大学診療が長かった経験に基づき、他施設でご満足できない方々のためには尽力を惜しみません。
いよいよ年の瀬までカウントダウン。一日一日気を緩むことなく、患者様のため、スタッフのため、家族のため、そして自分のために懸命に働きたいと思います。これから気温が下がるかと思いますが、どうかご自愛下さい。