院長ブログ

逢いに来て

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監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 これまでにないクリニック運営方針のひとつ、「一定期間(3ヶ月目指す)で終診する努力」。睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療は、視力問題で眼鏡を掛けるように、外すと効果をなくす医療についても、代替え治療オプションを提案し、病院から卒業するのがベストな医療の終点だと考えています。開院して満4ヶ月、連日予約が埋まり、当日お断りせざるを得ないことを心苦しく思います。無理に入らないことはありませんが、数が増える分質が落ちることを恐れています。
 今週嬉しかったことがいくつかありました。開院時に来られた難病・慢性めまいであるPPPD患者、薬物依存した慢性不眠症の患者、薬物なしで運動療法や衛生指導プランで症状が改善し、目指した3ヶ月プラン治療を終え、症状が改善し卒業式を迎えました。蔓延と効果のない投薬を続けることに医療者が気づかない反面、疑問に思う患者の増加に対応できる変なクリニックがあってもいいのではないかと愚考します。
無論ビギナーズラックの可能性があり、全例がうまく行く訳ではありません。また、理想とする投薬法を持ち込み、クリニックが立てた方針をやんわりと否定しながら自分のいうように投薬しろと言われる方が少なからずおられますが、非常に気分を害させてお帰り頂くこともあります。開院は接遇も考えないといけませんが、このことを譲ったら私の人格が壊れてしまい、いつまでも患者は難病から脱却することができず、逆に損だと思います。時にいやな人間だと思われても、こればかりはお許して下さい。
 開院してからもっとも遠いところからの患者は長崎県の離島・対馬、そして今週は四国高知から日帰りでいらした患者がおられました。その努力を考えると、決して期待を裏切ってはならないと、さらに気持ちが引き締まります。笑える話ですが、今日対馬から患者が来たよ、と友人に言ったら、津島かいと。違う、違う、津島は名古屋駅から20分、対馬はまる1日かかる。対馬の患者は年に一度、四国の方は月に一度なら通えると。
 運動不足を解消するため、昼休みは駅周辺をぐるぐる歩いています。駅前ビル群から離れ、昭和の匂いがする一角をみつけるとほっとします。「恋というから、愛に来た」の看板をかけた店はしゅうまい屋さんでした、爆笑。代謝がよくなったところで再びビル群を目指して戻ると、なぜか元気が出て午後の診療に臨むことができます。遠方からの患者が少しでも通いやすいように、名古屋駅前のビルで開院して良かったと思います。めまいや睡眠で困っておられる方、「逢いに来て!」。


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