舌下神経電気刺激療法:新たなる睡眠時無呼吸症候群治療
昨夜藤田医科大学ばんだね病院耳鼻咽喉科・中田誠一教授のご講演をリモートで医療関係者に配信しました。中田先生とは昔からの仲良しで、子どもたちが小さい頃、一緒にキャンプにも行かせて頂きました。いつの間に全国でも有名な睡眠時無呼吸症候群治療トップクラスの先生となり、今回は最先端の舌下神経電気刺激療法の話を伺いました。
睡眠時無呼吸症候群は肥満、のどの筋肉の弛み、顎が小さいなどと多くの原因からなる疾患です。これまでのどに空気圧をかけて解決するCPAPがメインな治療でありましたが、体にペースメーカーを埋め込み、のどの弛みに電気刺激を与える画期的な手術が開発され、日本でも一番多く症例を経験された中田先生から貴重な情報を頂きました。すべての患者に適応になる治療ではありません。一方、CPAPから脱落する患者が多いのも事実です。厚い壁になんとか穴を開けようと努力された先生に頭が下がる思いです。中田教授は定年まで後1年強、この仕事は行う側に多大なるエネルギーを必要とし、それに挑んだ先生には全国の睡眠医も敬服する先生です。今ではこの手術を後進に惜しまず伝授していると伺いました。
帰り道で自分たちの過去の付き合いを振り返り、若い日々を懐かみました。
「教授になった時、正直大丈夫かなと心配したが、心からあっぱれとひと言贈りたい」
「正直、よく死なずに来たな、と思っている。」
色んな教授みて来ましたが、命をかけ120%頑張る教授は多くないと思います。影ながらできるだけの応援をしたいと思います。CPAP使いたいが苦しい方、一度ご相談下さい。