<骨に浸みる〜>
新患には30分〜1時間、再診には10分の枠を準備し、ひと枠せいぜい20名前後しか診察しない。そのため、理想の予約を差し上げられないことが多々、急がれる方には当院を遠慮して頂くように促す。ゆったりとした素敵なカフェはスタッフが緩慢ではなく、どうしたら最高のコーヒーを出せるか、チーム全体で「おもてなし」を考えていると思う。そんな大人のクリニックがあっても悪くなくない?
現代のトップが考える理想は、デジタルで沢山のルールを作ってスタッフに遵守させる。昭和にルールなんてなく、グレーに慣れ令和に溶け込めない骨董はパワーハラで訴えられても仕方がない。でも、グレーって、そこまで悪くないじゃないかな。トップが作りたい理想を叶え、以心伝心で動けるチームは、何にも代えがたく、デジタルやルールでできる訳がない。
感染予防から完全解放された世間、LINEグループからほぼ毎週朝誰かが体調を崩した相談が入る。「気軽に休める」雰囲気を作るのはスタッフへの感謝の気持ちであり、百パー休みなさいと即答する。それにしてもこの冬の感染は半端なし、外回り7〜8名いるところ、3名でこなした日もあり、診療直後涙出そうになった。スタッフ全員、家族そのものであり、世界最高のクリニックと自慢できる。
スタッフが幸せであって、はじめて患者が幸せになれる。家族をもっと幸せにするにはどうすればいいか考えたいのに、こんなコーヒー飲んだら頭が回らない。クッ、うまみが骨に浸みる〜。