睡眠にいいエアコン
時々テレビに出させて頂きますが、放送内容の半分は「寝苦しい夜をどうしたらいいか」という質問に答える取材です。花粉症の鼻づまり、暑すぎる、寒すぎるなど、視聴者の声に反応したものばかりです。室内温度はどうしたらいいかと聞かれると、寝ている間に体温が変わるため、うまくエアコン+扇風機、何時頃にエアコンか扇風機が切れるように、などと話します。人間の睡眠を理解するエアコンができるといいですね、と、取材の最後に必ず言います。
ところが恥ずかしいことに、パナソニックから既にそのようなエアコンが出ていたことを知らずにいました。ただ、実は世間の受け入れが今ひとつ、どうしたら良いかという企業相談を受け、パナソニック名古屋社で講演並びに意見交換をさせて頂きました。
最大の問題、国民が良い睡眠とは何か、その必要性と重要性を理解していない、企業の開発者はわかっていても販売する側が理解もできていない、などの問題点を挙げながら、診療の傍らで国民に睡眠の重要性を啓発する活動の話をさせて頂きました。
ヤクルトはいつの間にか睡眠ブランドがつきました。睡眠の重要性を訴えずにして、ものが売れる時代ではありません。睡眠の重要性を訴え続けることが私の仕事だと思っています。大学から抜けて面倒なコンプライアンス手続きもなくなり、色々な企業とコラボする新たなる社会貢献が始まりました。