深夜の国際コンサル
「年寄りはそれらしく生きてろ」と思う若造が、手に入らない経験値を持っているぞ。だけどな、先長くないもんな。そう思うと、残された時間が愛しくなって来た。
秋に出版する本をやっと書き上げ、編集長からOKが出たところなのに、頼まれた国際医療コンサルを引き受けてしまった。もともとこの脳みそを使ってくれるなら、すべてを社会に戻すのが最後の時間までの使命だと思っている。でもちゃんとクリニックも真剣にやっているからね、安心を。今頃、客観的に自分はADHDだなと思う。ひとのために役立つことに頭を回せば、ADHDも悪くないかも。
ところが睡眠専門医として23時までに寝るようにしていたのに、会議開始が海外に合わせた23時から。お互いに機密性が高いということで、そこから名無しの権兵衛(Anonymous Client)と1時間医療コンサル。そちらは頭が冴えている時だから容赦なく飛んで来る矢のように絶えない質問に、こちらの脳みそは五分ほどで血糖が下がった。お腹の脂肪から目一杯エネルギーを脳みそに回して1時間耐えた。頭がちんちんのまま、数年来経験したことない深夜1時のベッドイン。不思議といつもと同じ6時に目が覚めた。ははっは、やっぱり年寄りだ。
無駄ってないね、人生。昨夜のコンサルで現在の最・最先端国際医療を知った。弱っている日本を海外から人たちが狙っている。黒船はそこまで来ている。なんとかせな。
経験値って、まだまだ伸ばせるもんだ。還暦なんて高齢者の一年生。日本は年寄りの皆で支えようぜ!