院長ブログ

職域接種が終わりました

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 2021年6月開業して間もなく産業医の先輩から電話が入り、名古屋駅前の企業たちが職域接種できなくて困っている、駅前にあるのだから手伝え!と連絡がありました。開院したばかりで、てんてこ舞いなのに勘弁してくれよ、と思いながら、お前は何もしなくていいから後はやっておく、という一言に騙されて?うんと返事してしまいました。
 何もない訳ありません。一番骨を折ったのは事務長でした。クリニックの業務と職域接種の板挟みになり、連日連夜。確かに院長は何もせずにいましたが、ストレスの跳ね返りでクリニックが多少荒れたこともありました。また、事務長の激務のためにひとりで世話しているお母さまの体調が悪くなり、最終的に介護の為に退職せざるを得ない状態となった時初めてそのことを知り、心痛と後悔の念が残りました。患者受けがとてもいい事務長だったので、今でも多くの患者から事務長どこ行ったのと聞かれます。
 4回目の接種は自由となり、企業数千名の職域接種がやっと落ち着いたところで、クリニック開院1年経ちました。新米一年生を卒業し、社会の仕組みがやっと少し見えて来たところです。世の中が平和で過ごせるには、多くのひとが裏で犠牲になっているものと学びました。注射器ひと箱残り、張られたシールをじっと見て深い思いがありました。この1年はまるで人生の10年を過ごしたような思いで、苦しいけど楽しい。


関連記事

この記事のハッシュタグ から関連する記事を表示しています。

列から外れた蟻

30か月と3000名の新患様

いよいよ年の瀬

深夜の国際コンサル

新書出版:知っておきたい現代の睡眠障害

<早い安いより大事なこと> 中日新聞春より新企画:メディカルトーク

最新記事

カテゴリー

アーカイブ

ハッシュタグ

お電話でのお問い合せはこちら
(診療時間 10:00〜13:00 16:00〜19:00)

電話番号:052-571-7781(予約専用)