愛知でガチ台湾料理食べるなら ー好吃モンキーズー
台湾料理は中国沿岸福建省由来で、唐辛子を使うことはほぼありません。そもそも福建省は唐辛子を作りません。台湾料理は中華料理のなかでも新鮮な素材を大切にし、激辛からほど遠い優しい味です。残念ながら愛知ではガチの台湾料理がなかなか食べられず、寂しくなることがあります。
旅行者が増え、本物の台湾料理を覚えて来た方ならご存じかと思いますが、名古屋には名を語ってもガチの台湾料理がなかなかありません。ジブリパークから車で名古屋インターに戻る信号二つ手前、以前のケンタッキーフライドチキンの場所に、ガチ台湾料理をファーストフードで食べさせる店があります。
愛知では誰もが知るとんかつ知多屋で有名なチタカ社がプロデュース、初のガチ台湾料理店を大須に出し、もっと一般に広げるためにファーストフードにして長久手に移転、「好吃（ハオ・ツー）モンキーズ・長久手創始店」を始めました。
アメリカからの友人をジブリパークに送った後に家内と立ち寄り、黙って入ったら店長に気づかれてしまいました。ところでファーストフードだと思っていたら、肉圓（バーワン）があるじゃありませんか！肉圓をメニューに入れるだけでもすごいと思いません？肉圓は「千と千尋」に出て来ることでジブリ飯として紹介していますが、台湾でも肉圓食べようと思っても台北ではなかなか店が見つからない、ガチの台湾南部料理です。肉まんの皮がタピオカの粉で出来ていることを想像するといいかと思います。タピオカの粉料理は、台湾では噛むとキュ、キュと歯ごたえがあることから、「QQ」と表現します。無論魯肉飯や台北牛肉麺もあり、すべてが台北に負けません。その上台湾茶マイスターがいて、人数揃えば台湾お茶会も開けるファーストフードと呼ぶには失礼なレストランです。
ここで絶対外してほしくない料理があります。そもそも、ビアガーデン・マイアミやケンタッキーで有名なチタカ社が、なぜ台湾料理を始めたのでしょう。
現在では友人として付き合わせて頂いているチタカの角嘉一郎社長が、チタカ台湾進出で台北在住した際、お子様たちが食に合わず落ち込んでいました。ある日、行列が出来ている「阿財鍋貼水餃」を角社長が気づき、日本で馴染みのある餃子ではないか、これなら子どもも嫌がらずに食べるだろうと家族で訪れました。すると、子どもたちが大喜びでパクパク食べ、それをきっかけに台湾を楽しんで滞在したとのこと。帰国してから角社長は「阿財鍋貼水餃」の味が忘れられず、店主とロイヤリティーを結び、台北に行かなくても日本で唯一「阿財鍋貼水餃」の餃子を愛知で食べることができるようになりました。これは台湾人でも羨ましがることだと思います。
近年華僑協会理事を背任してから、愛知にもいくつか本物の台湾料理を出している店を知り、これから名古屋でもガチの台湾料理を紹介して盛り上げて行きたいと思います。つまり、このページはバンバン利益相反があります、笑。
ちなみにこれから台湾に行かれるかたへ、是非美味しいを意味する「好吃：ハオ・ツー」を覚えて下さい。なお、ハオ・ツーは中華共通語で、アクセントが重要です。まず、ドレミの低い「ドー」を発音して下さい。次にそれを１オクターブ上の「ドー」と発音して下さい。その音でハオを低い「ドー」で、ツーを高い「ドー」で発音するとばっちりです。台湾のレストランでお使い下さい。
さあ、涎が出て来ましたね〜、「好吃（ハオ・ツー）モンキーズ・長久手創始店」に行きましょう！車ない方は地下鉄藤が丘駅から少し距離ありますが、散歩できる距離です。
