心の偏差値も高い教授
今年度から大阪公立大学耳鼻咽喉科の症例検討会と外来に参加させて頂いています。角南貴司子主任教授とは同じめまい研究をする仲間、めまいを睡眠の角度から診たらどう診えるか、興味を持って下さったことに大変嬉しく思います。何よりも私からすると可愛らしい女の子の思いがまだ古い記憶にあり、小さな肩にすべての重荷を背負えるのかと老爺心。渾身の力で支えないといけないと勝手に思っています。
初回の外来は5月、二年間人生に迷い、あっちこっちの病院を回って来た昼夜逆転の青年、二回目の診察で、目標が見つかり大学受験に向けて活動を始めたと報告した時、皆が心をなでおろしました。認知行動療法がうまく行くと、患者の心に治療が届き、こういう奇跡が起きるのです。が、全員が全員うまく行かず、さすがビギナーズラックだと思います。初回面子が保てました。
クリニック休んでまで、もしかして名古屋の患者さまが不愉快かも知れません。無償の奉仕は私のエネルギーとなり、必ずクリニックの貢献になると思っているのでお許し下さい。私が大阪の地に種をまけば、先生がたが稲の育て方を憶え、いつか私がいなくても見知らぬ誰かが助かるかも知れません。
一緒に写真撮ろうとした時、二人の背後に補助士がたまたまいて、退こうとした時、貴司子先生が一緒に撮ろう、と声かけられました。補助士嬉しそうでした。沢山教授みて来ましたが、揃って心の偏差値も高いひとはそういないなあ。だから沢山若い人たちが集まって来ているのだな、もう一度研修医やれるならここがいいなと妄想しながら、なお一層この教室のために脳の一滴が糟になるまで絞ろうと思います。