院長ブログ

東京新聞Dr'sサロン:宇宙飛行で「眠る」ために

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 コロナ禍の影響で延期にないっていた「日本宇宙生物科学学会」がリモートで開催されることになり、九月十八日に「重力と睡眠」と題したテーマで講演をする機会を頂いた。以前、大学院生と一緒にリニアーモータカーの小型版に乗って平衡感覚の研究をした時からのつながりで、今回は重力に睡眠の話題を加えた。
 残念ながら私は乗り物酔いするし、無重力実験に参加したら失神してしまうので、もっぱら地上派だ。講演内容は学問からの推測に過ぎないが、いまは宇宙飛行士以外の一般人でも宇宙旅行ができる時代だ。さる有名人がその体験を公開した記録が大変参考になる。
宇宙飛行中の睡眠を妨害する因子として重力、放射線、微生物、孤独、などの影響が挙げられる。飛行中の業務は過酷で、分単位でスケジュールが決められ、ミッションを次々とこなさないといけない。疲れたから今日は休む、なんてことは許されない。
 私がもっとも興味を持つのは、睡眠リズムは地球の自転で決まっているが、宇宙だと狂ってしまい、寝る時間になっても眠れない可能性が高いこと。それに加えて宇宙でのストレスは半端なく強い。これらの問題をどうするか、筆者の愚考を語るつもりだ。
 一般聴衆の参加は大歓迎なので、ぜひ学会名を検索し、宇宙の話に耳を傾けてみませんか。


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