院長ブログ

CPAPは苦しいものではありません:桑員地区SAS地域連携講演会

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 ヨナハ丘の上病院前院長・鈴木賢二先生は耳鼻科医が誰でも知る睡眠時無呼吸症候群の手術スペシャリストであり、ご高名の先生から講演の依頼はこの上ない光栄です。
 1980年代に医師となり、この頃に発見された睡眠時無呼吸症候群とともに人生を歩んできました。呼吸が止まるから気道を広げるため手術やCPAP治療が広まりましたが、患者同士でCPAPは好きになれないと会話することを聞きます。残念ながらそれは医療者側に責任があることを散見します。
 睡眠時無呼吸症候群は予防治療です。予防であるならば、それは快適でなければいけません。医療者ならばCPAPつらいと相談されることがありますが、一方的に数字が悪いから根性でやりなさいと指示する、CPAP機器の圧設定に精通しないまま自動だから大丈夫と話す、実は最初の診断が正しいものではなかったことを、時々見受けます。
 睡眠専門施設を立ち上げてから、間近で患者さまの声を聞くことが増え、さらに強く感じることがあります。睡眠時無呼吸症候群は呼吸器のみでなく、睡眠の疾患であります。呼吸器レベルで医療を考えては患者の脳が休ません。この料理は絶対に栄養があるから食べなさいと子どもに命令しても、子どもにとって不味い料理は栄養があっても無意味です。治療は患者を快眠に導くものであり、つらいと感じないようにするには、どのような工夫をするべきか、医療者が努力するべき余地がまだまだあると感じています。


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