クリニック見学
受診される皆さま、診察の際に度々見学者がおられることをお許し下さい。珍しい医療を行っているため、全国から見学希望者が毎週続き、自分が2010年に国際発表した「睡眠とめまい」の関連性が10年以上経て、急に多くの方が興味を持って下さるようになり、ご迷惑をおかけします。その中でも昨日の見学者である牛尾宗貴先生は、これから日本のめまい医学を背負い立つトップの教育者になって行かれる方です。
めまい治療がうまく行かないケースをみると、詳細な診断がなされていないことがしばしばあります。例えば内耳なのか、小脳なのか、内耳なら三半規管なのか、耳石膜なのか、など、すべて細かい診断ができる時代です。そのなかでも当院も導入している三半規管の神経を一本一本診断するvHITを導入した東大グループで勉強された先生に教えるのはおこがましい思いでした。それでも先生からは、睡眠の診断や認知行動療法について、喜んでみて頂けたようです。こんな機会はないと、クリニック後全スタッフとの勉強会を開いて下さいました。さすが導入者のおひとり。vHITに関するすべての疑問が解けました。
終わってから日本めまい平衡医学会將積日出夫理事長も駆けつけて下さり、いいお酒を頂きました。お人柄も素晴らしい。データみて患者を判断する医療者が多い業界ですが、酒の場で隣の客とも楽しくなれる明るさ、何よりも思いやりのある心を持ち、学者以外にも友人としてお付き合いしたい方です。
それだけ私たちがこの若手牛尾先生にめまい医学の未来を託しています。このような希望あるめまい研究者に、私たちはサポートを惜しみたくありません。頑張れ!