院長ブログ

どんどん盗んで!

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 今週は全国から4名の見学者がクリニックに訪れて下さり、連日のお客さんでスタッフも驚いたようでした。患者さんおひとりおひとりにご紹介し見学をお断り申し上げましたが、皆さまご了承下さりありがとうございます。
 大学時代は研究を通して学ばせて頂いたものを広めるのは職務として当然であります。一方、クリニックは時には競争となる場合もあります。レストランならば、見知らぬひとを調理室で見学させるかどうかと思うと、どうでしょう。私は医療者のクリニック見学は大歓迎です。そもそも見学して下さることに感謝します。私の診療に第一線を守り続けないといけない緊張感を与えて下さり、仕事のモチベーションに繋がります。
 医療者として長年学ばせて頂き、昔なら人生終える還暦から敢えて開院したのは、自分にとって追究してきた「医療の完成形」を実行したい、その思いばかりです。ものすごく狭い領域の医療ですが、「めまい」と「睡眠」の関係を研究者として突き止めた自負もあり、この二つのキーワードで苦しまれている患者さんが多くおられることを確信しておりました。
 見学でテクニックを盗まれないかと、レストランなら思うことでしょう。私としてはどんどんコピーして頂き、それぞれが自分のスキルを上書きし地元の患者さんに貢献、私の知らない人たちにこの医療が広がることを強く願います。
 見学された先生がたは実際どういう感想を持たれているか、わかりません。熱い思いをSNSで書いて下さった先生に感動しました。感じてほしいことが伝わり、涙が出るほど嬉しく思いました。
 ご自身が睡眠障害に苦しまれ、睡眠医療を学ばれ、さらに睡眠に栄養を取り入れる新分野を開拓、実地で睡眠障害に苦しむ方々のために無償の施しをしている先生です。このような先生の目は厳しいはずですが、優しい言葉を沢山下さいました。SNSでは結構厳しい言葉を使われますが、会ってみるととても優しく思いやりのある先生で、厳しいのは医療に対する姿勢であるためとわかりました。栄養に厳しい先生であり、どこで晩ご飯おもてなししようかと悩みましたが、有機野菜のバイキングで楽しい時間を過ごしました。バイキングとは言え、栄養に甘い私と違って、食事の取り方が勉強になりました、笑。
 先生の許可を頂いて、先生が書いて下さった感想をシェアします。

【血の通ったホンモノの睡眠医療を見た!】     by 小林充典先生
かねてから念願の睡眠医療で尊敬する先生の診療の一挙手一投足を真近で拝見することが出来ました!
一般に睡眠医療って、判を押したような教科書的なものが多く
「睡眠データを映す画面よりも、コッチ(患者)の顔を見ろよ!」
と言われることが多々ある業界でもあったりします。
睡眠と栄養については、そもそも大学在学中に学ぶことがないため、知識量が乏しいこともあって、またいわゆる「医者の不養生」にも現れるように自分でも体現できていないことを伝えるのですから、説得感がないことが多々ある分野なのです。
そのためか…睡眠や栄養については、民間の睡眠(栄養)指導者・睡眠(栄養)コンサルタントが企業支援をすることが多いのも、そういった背景があるのだと思います。
診療を拝見する機会を頂けて、本当に良かったです!
中山 明峰 先生のFacebookのこれまでの数々の投稿で想像した以上の血の通った人間味溢れる診察に同席させて頂きました。
.「そんなのは医療なのだから当然でしょ!」
.そう思われるかも知れませんが、睡眠の世界はそれこそ「海よりも広く、山よりも高い」多岐にわたる世界です。オーダーメイド医療と言っても良い世界です。その中で医療もしつつ、医業もしなくてはなりません。判を押したような形式的な診察が多くなるのも致し方ないのかも知れません。
(でもそれではダメだと思っていますが)
名古屋駅と言う恵まれた立地もあるかと思いますが、それでも午後の診察が始まる前から待合室は大混雑の盛況ぶりです。
.患者さんも無呼吸症、めまい症、不眠症、過眠症、金縛り、夢見などなど、年齢も若年者から高齢者まで、幅広い年齢層が睡眠に関して問題を抱えて訪れています。
.中山先生の傍で話を聞きながら、睡眠医療の一端を見られたことにワクワクしながらのあっという間の時間でした。
.睡眠医療は言い方を変えれば、人生相談であり、生き方支援です。正義の旗を振りかざす、正義の剣を振り下ろす「北風」的な医療をしても冷たいコミュニケーションになるだけです。医療は往々にしてその傾向があります。やれ出来てないよね、もっと頑張らないと、そのうち慣れるよ…数字やデータが大事みたいな対応です。
それよりも「太陽」的な相手の行動を認めつつ、さらにもう一歩前に進む自ら行動変容を起こすような温かみのあるコミュニケーションが睡眠医療や睡眠衛生指導には必要不可欠なのです!
.睡眠医療において歯科はマウスピース(口腔内装置・OA)を作るだけのマシーンになってはダメだと思っています。
本来の職人のように、使い手に寄り添い、長く気持ちよく使ってもらえるよう心を配るのが当然であるはずと思っています。
.食事の時にも、いろいろなお話を伺えて、名古屋に来た甲斐がありました。良かったです。やっぱり睡眠医療は楽しい!
睡眠に心臓を捧げる想いがますます強まりました!
中山 明峰 先生、ありがとうございました。
今後ともご指導ご鞭撻、何卒宜しくお願い致します。


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