院長ブログ

第124回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会総会

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 全耳鼻咽喉科医が集まる年一度の学会総会が博多で開かれ、コロナ明けで以前の賑わいが戻り、全員が久しぶりに仲間との再会に感激したことでしょう。学会というのは学術に従事するメンバーが成果を発表する場所であり、開業医は受講生です。大学を離れた時、今後二度とこういう場所のステージに立つことがないだろうな、と寂しい気持ちでした。まさか初日教育講演の大役が舞い込み、テーマは「クリニックにおける睡眠時無呼吸症候群」の治療。
 学会の正式名は学術講演会、学術を討論し合う場所なのです。特に春の総会は学者が喧喧諤諤と討論する場所で、秋に開業医対象の会が別に開かれます。それが春の学会初日から、開業医対象に開業医による講演をさせて頂いたことに、多くの関係者に感謝が絶えません。ある幹部から「開業医を元気にしてくれ」との言葉を頂き、新たなるアフターコロナの役割ができたなと思いつつ、コロナ中もっとも被害を受けた耳鼻科医がどうしたら元気になってもらえるか、数ヶ月間講演内容を考えて来ました。一方、あまり品なく運営の話のみもいけない、取りあえず教科書通りのスライドを作りました。
それがステージに立った途端、大会場の朝にも拘わらず大勢の聴衆が集まられたことを目の当たりにし、血が沸騰し、さらに前半喋った先生が難しい講義をしたためどこかで神経がはじけ、「二度とこのようなステージに立たせて貰えないと思う故、本音で喋ります」と開口し、今は開業医だからこそ知る保険診療と学術のダブルスタンダードがあるために乖離する実臨床に触れ、その解決法の思案を話しました。終わってから会場で何度も声をかけられ、これまでおかしいと思ったことがすべてスッキリしたとの声を頂きました。
 一開業医にとって五月は連休がある上、開業二年目がここで3日間休むということは運営上大変です。一方、こんな脳みそでも使ってくれる学会がある限り、社会貢献が第一です。講演終わった瞬間、もっとも迷惑をかけた患者、そしてスタッフの顔を思い浮かべました。その分、頂いたエネルギーで明日からますます地域貢献して行きたいと思いました。多くの方々に感謝申し上げて、博多の地を離れます。


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