英文は書くが査読は避けたい?
英文を書くのも大変で時間がないのに、査読なんかできないと思っている医師いません?
専門医医師をまとめる本国の学会組織があり、それぞれの和文雑誌を発刊するほか、世界にアプローチするための国際雑誌を発行しています。学会は医師の町内会のようなものですが、町内会費を納めるのは当然、皆が集まる学会では医師たちがアイディアを持ち寄り、それぞれがボランティア活動をしないと成り立たない組織でもあります。ある程度学術活動をすると、幹部が能力に応じた活動仲間として声をかけます。この国際雑誌に他国の学者も多く投稿し、私は組織としてもっとも重視するべき仕事だと考えています。
ところが理事だった前上司は、この仕事を断る人間が意外といる、電子のやり取りなので容易にクリックすれば済む話だが、全幹部に行き渡るからこの仕事だけはちゃんとやれよと言われて久しい、今でもその呪縛で受けた日に査読を終え送り返します。翌日にでも回したらお蔵入りしてしまう可能性があるのです。
まさか開業してからも次々と依頼が舞い込みます。現役で学術している先生がた、国際活動に尽力するのは無論、それを担う裏方仕事も頑張って下さいな。それなりの視線を持つことができるようになり、自分が書く時の力にもなります。
今朝一番に自宅で依頼メールを開け、投稿をスマホに転送、電車で読み査読内容を考え、クリニックについて15分で査読書き、外来までに送り返しました。私だって好きでやっている訳ではありません。いやなことだが大切なことだからこそ、さっさっとやるのです。