国際医学雑誌・査読者受賞
ランチの後に開いたフェースブックで、遠くから見守っている慈恵医大の若手先生が国際医学雑誌ANL査読者受賞したことを見受けて、自分のことのように喜びました。コメントに、「こんな賞があるんだ、びっくり」と、ツッコミを入れてしまいました。家に戻り、何日か放置した郵便物をくしゃくしゃに開けたら、同じものが出て来て、苦笑・・・。
10数年来、何十枚と投稿された論文を査読したが、このようなこと初めて。漫才グランプリを好きで観ますが、審査員のコメントは素晴らしいと思うことがあっても、審査員に賞を与えようという発想は思いもつきません。もしかして若手が論文を書かない、その連鎖で査読の仕事を引き受ける人間が減ってきている、と憶測してしまいます。
若手医師たちよ、論文を書きましょうよ。これまでの診療だけでは過去に教わったことの繰り返し。診療から疑問を持ち、未来に新たなる方法を考える人は、そのいい方法を論文で世界に伝えれば、どこかで知らないひとが救われるはず。われわれがこれまで色んな先輩に教わり、救われてきたように。
それよりもありがたい賞ですが、大学を辞めた人間に下さるより、芽が出そうな若手にどんどんあげてほしいな、苦笑。