台北に泊まるなら:ホテルの選び方
台北は東京よりも密度の高い場所で、二泊三日で充分に楽しめる場所で、短期滞在を何度も繰り返すことを勧めます。
私見ですが、台北駅が東京駅だとすると、地下鉄隣の中山駅が有楽町、さらに次の双連駅が新橋のようなものです。台北駅は巨大で、表から裏に行くのに10分かかり、綺麗な店も多いが食べ歩きする場所ではありません。中山駅は台北の銀座、ブランド店といいホテルが揃い、日本客が一番多い街です。ここでぶらぶらしていたら二度ほど日本の友人に会ったことがあります、笑。個人的には下町の双連が大好き。朝市や昔のままの市場がある場所で、一本路地裏に入ると台北と思えないような。
宿泊について、これらの地域がある中山区をお勧めします。価格は高いが、ホテルを出ればなんでもある場所です。実際二泊三日なら私は中山区から出ないことも多々。離れれば価格は落ちますが、結局賑やかなところに来るのに移動で手間がかかります。
円安のため、台北の宿泊料金は高く感じます。中山区の目抜き通りにはオオクラ、JALホテル、リージェント、少し離れてアンバサダーホテルがあり、料金は約5、3、4、2万円くらいでしょうか。アンバサダーホテルは台北にできた初めての五つ星ホテルですが、老朽化し、今立て直し中です。恐らく立つと5万のクラスになるような気がします。
さて、この地域で1万円のホテルもあり何軒か泊まってみましたが、初心者には勧めません。料金に拘るのでしたら、中山区から外れた方がいいかと思います。正直台北は忙しく歩き回るところなので、寝るだけなら高級ホテルじゃなくてもいいかな、と個人的に思います。
今回、初めて「東京国際飯店」に泊まりましたが、なぜこんないいホテルにこれまで気づかなかったか、後悔したほどでした。
<安全性>
宿泊中、従姉妹が荷物持って遊びに来てくれ、ロビーに入り、エレベーター乗ろうとしたらフロントから担当が飛んで来て、フェイントをかけました。すごい!ここの職員たちは宿泊客の顔を覚え、違和感ある客に声かけをしています。後に社長に話を聞くと、社長は中山区の警察と地域を結ぶ集会の会長を務め、警察たちが頻繁に巡回し、時にはトイレを借りたり、お茶をして行くとのこと。ビルは古いが、すべての地震を耐え、耐震処置もしているとのこと。
<ロケーション>
ブランド街に高級ホテルが並ぶが、実際グルメやショッピングはその裏にあります。鼎泰豐に継いで有名な京鼎樓がホテルすぐ隣にあり、さらにその隣の鶏家莊は個人的に好きな店で、ホテル出てこんなに有名レストランがあるのも珍しいです。聞けばこの一帯は中山区の一丁目一番地と過去はもっとも栄えた場所。土産買うのに安心な新東陽は道渡ったところ、その近くの屋台やタピオカ店もレベルの高いものばかりです。
<ホスピタリティ>
廊下で扉開けている部屋を掃除しているおばさんがみえ、なんと靴を外に脱いで入室していました。日本と同じような心遣いをなぜこのホテルができるのか驚いたところ、おばさんが流ちょうな日本語で声かけて来ました。さらに驚き、なんと社長夫人!最高のホスピタリティを提供するために自身も掃除に入り、細かいチェックをするとのこと。通りで高級ホテルでも味わえないおもてなしを感じることができるホテルです。
雑談をしていると、夫人から社長に会ってくれとつないで下さり、素晴らし話を伺いました。社長は当時蒋介石夫人・宋美齢さんは台湾に外客を入れるべく、観光業遂行を国民に鼓舞したそうです。それを目指し、初めてできたホテル業を勉強する学校を出て、徐銀樹青年はアンバサダーホテルに務めました。向上心の高い彼はおもてなしを学びたく、日本に留学、そこで奥様と出会い、帰国して現在東京国際ホテルを運営する傍ら、全国のホテルオーナーをまとめる会長もしています。通りで満足度の高いホテルで、今回このホテルの発見は大きな収穫でした。
徐社長からご自身が書かれた本を頂き、彼は孔子の教えを基にひとに接している話を頂きました。台湾に来るのは、心温まるひとを接することができるのも楽しみですが、今回ほど感動した旅はありませんでした。
興味ある方はネットを介さず直接ホテルのURLで予約下さい。中山の紹介と一言添えて頂いたら、より暖かいおもてなしがあるかも、だそうです。
http://www.tokyohotel.com.tw