院長ブログ

大学の学問って社会で通用する?

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 教員を務めた大学から社会に出て気づいたショックがあります。大学は社会に学問を提供する最高峰、だから論文書けば誰かがそれを取りに来て、頭を下げてくれる場所。ところが実際外に出たら、大学ピラミッドの中で住民たちが互いに褒め合い、満足していた事実を知るなんて。外部と交通しない殻の中でできた論文の多くは、社会に通用しません。簡単な話、本当に社会の頂点にいるなら、経済学の教授に任せれば国は世界一金持ちになれるはずです。
 確かに大学、殊に医学部は未だ白い巨塔かも。普通にハラスメントされても皆が歯を食いしばって耐えて来ましたが、その文化は底辺から崩れています。今日の今日でも、トップが社会的通念を持たずに暴言を吐いているところも多かろう。大丈夫、底辺崩れたら関連病院潰して大学に人員を戻せばいい。SNS時代の若者たちは一刻も早く情報交換をし、今では卒業しても最初から大学に近づかない模様。最近一番驚いた情報、大学が捨てた関連病院を、世界有名な外資系企業が買い取って運営開始しました。いつか大学も企業が運営する時代が来るでしょう。アメフト問題で有名な大学が辛うじてまだ立っていられるのは、必死に上塗りをして殻が破られないようにしているでしょう。それでもセクハラ問題を抱えるJ社のように瞬間に崩れることがある時代です。
 なお、誤解を招かないため、大学はだめと言っている訳ではありません。大学がなければ教育機関が崩れます。教育に莫大な費用がかかり、価値ある大学は無償でも社会全員で守るべきです。ただ、勝ち得た教員の座だからとふんぞり返っては、学生に、社会に申し訳がないと思います。もしかして自分の学説、力量が社会に通じてないのではないか、少しは考えられたらどうでしょう。どうしたらいいかって?ひとに来て貰うのではなく、社会人としての常識として、フェアに自分からひとに握手をもとめません?寿命がまだまだ延びそうで、天下りを期待しては上に三代ほど座っている先人たちが椅子を譲るまで、その間はどうしますのん? 教授という言葉は教える同時に学ぶことでもあり、本当の社会への還元を忘れてはいけません。
 ありがたいことに還暦過ぎても体力がある。こんな愚脳でも使ってくれる人たちがいることに感謝。25万人会員を持つ巨大MBA・グロービス経営大学院でリモート講義の収録を体験しました。
 関西ではきんにく君より有名な大阪フィットネスハブ中野嘉之代表と、「睡眠と覚醒Xビジネス」のタイトルで対談しました。かっこよく決めていったのに、下に「睡眠道」と書いたTシャツを着ていると言ったら、スーツを脱がされました。
 これまでも何度かTV撮影を経験しましたが、この大学院の撮影チームはすごい。ディレクターたちは画像に精通しているのは無論、かつては化学研究者、語学講師、国際コンサル、などの職を経てここに至る。いかにこのMBAは世界に通用するビジネスマンを育てる教材を重要視しているか、よく理解しました。また、これぞ社会で活動している本物の学者たちだと感じました。だが誰もそれを鼻にかけない、何より一流のビジネス街麹町でTシャツとGパン、かっこいい!
 なお、グロービス会員の皆さま、11月末にこの講義オンエアします(これから編集に1か月かかる!)。既に睡眠ビジネスが存在する現在、なぜその寝具買っても眠れないでしょう?重視すべきは睡眠のみではなく、「睡眠と覚醒」がワンセットでなければリズムはよくならないことは学術でも話題になっています。
 2時間対談して講義は40分に集約。まだまだ終わらぬ対談に、収録終わった途端第2弾の収録が決まりました。この素敵な学習をさせて頂いた中野嘉之代表、グロービス・チームに感謝申し上げます。


関連記事

「ビジネスパーソンのための睡眠スキル」公開講義! By グロービス経営大学院

フィットネスと睡眠

60歳からの「認知症にならない眠り方」中山明峰著・現代書林社

<睡眠x筋肉・トークセッション>

<覚醒の大切さ>

堀江の街を「ぐっすりの街」にするスリープタウン・プロジェクト

最新記事

カテゴリー

アーカイブ

ハッシュタグ

お電話でのお問い合せはこちら
(診療時間 10:00〜13:00 16:00〜19:00)

電話番号:052-571-7781(予約専用)