マイ・ベストらーめん:第一旭
京都駅から徒歩5分のところに「第一旭」らーめん本店ががあり、何十年たっても行列の店です。その暖簾分けが愛知県にもあり、つい先日東京水道橋にもあったのを発見しました。京都、名古屋、東京、一宮、なんと言われようがマイ・ベスト1は一宮店です。
一宮駅は名古屋から急行で15分ほどの場所ですが、賑やかい街とは言えません。駅から歩いて3分ほどのところに店がありますが、らーめんのために行くかというと、そこまでのらーめん通でもありません。一宮に行く理由がみつかると、必ずプランに第一旭を計画に入れます。
中日文化センターの教育講座を依頼されると、真っ先に頭に第一旭と出るが、さすがに一回目は勝手もわからないので我慢し、秋講座にもう一度及び頂いたので、時間計算ができるようになり、クリニックと講義前の隙間に行きました。
この店を一位に上げる理由は、地元愛に支えられ、オートメーション化もせず、大釜で1杯ずつ大汗かいで若くない店長が丁寧に作るファミリー経営で作り出された味だからであります。今では第一旭ファンが沢山いて、残念ながらバイトのみで賄っている店も見受け、大雑把に作られると行く度に味が異なります。ここのらーめんはライト豚骨でありながらしつこさがなく、たまり醤油でありながらしょっぱくない見事なバランスで、溢れる汁を受けるための皿は無駄のように見えるが、常に上の汁が100%満杯で出したい店側の意気込みを感じることができます。アナログだからこそ、数十年来変わらないバランスだと思っています。
還暦過ぎた自分に映る感情ですが、「拘るために譲れないものがある、その為に不合理が生じる」ということをいつまで続けられるか、という疑問です。取りあえず今日も変わらず感動の味、そして心のなかで今日も続けて下さってありがとう、と囁いて講義に向かいました。