院長ブログ

<本を買って、困っている人に寄付しましょう!>

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 米国で子どもが誕生し、帰国したら教育に熱心な地区を選んで新居を構えました。名古屋でも若者が多く、新しい地下鉄が通って人の流れが変わるまではおしゃれなトップの街でした。そのためか、理髪店がないのにヘアサロンが人口以上に並び、多くがカフェ仕立て、おじさんには入りにくい。勇気持ってなん軒かのドアを叩きましたが、いわゆるカリスマと呼ばれるような美容師にカットされて翌日職場に行くと、「頭どうした?」と驚かれました。 
 20年ぶりの同窓会で豪快な女性同級生に会った瞬間、「大学時代と髪型が変わってない、ハハハ!」と大笑いされたのがやたらと記憶に残りました。時の脳内には研究のことしかなく、美容院で1時間以上かけるというのはあり得ない、今でもその考えは変らず。さらに、美容院というのは、昭和スナックのママさんのような世話焼きで、客一人一人を知り尽くして黙っても髪を仕上げてくれる場所だと思っていました。カリスマ美容師が髪型の専門用語を並べても、私には宇宙語にしか聞こえませんでした。
 それがある時、道を歩き見上げると、気づかれ難いビルの二階に古めかしい昭和の美容室がありました。ガラス越しに覗くと、美容室内は町内会の雰囲気、その中にすっと受け入れてくれました。それから30年近く、子どもたちも巣立つまではここでお世話になり、家族付き合いできる場所です。むろん、30年間、髪型変わらず、笑。
 聞けばママさん、波乱万丈の人生。プライバシーに関わるのでこれ以上言いませんが、泣ける過去を背負っています。家族をなくしたところで重い癌と闘い、自分が倒れたらこの美容院もおしまい。そのような環境でも笑顔は絶えず、客との会話を大切にし、ここを「嘆きの壁」として話を聞いて貰う客も多く、私も例外ではありません。
この環境下、客の家族で困ることがあると家まで駆けつけ、さらに休日はボランティアで老人ホームにヘアカットの奉仕。美容院というより、地域の駆け込み寺の存在で、客が持ち込んだお花や野菜を頂いて帰ることも多々ありました。私も旅行に行くと、ここの土産も欠かしません。
 さて、ママさんに駄作「認知症にならない眠り方」の本を一冊差し上げたところ、店に飾って頂きました。カットの間に暇つぶしで読んで頂ければいいと思った程度なのに、お客様が欲しいとのリクエスが沢山あったそうです。この癒しの空間、私の知らない顔のお客様でも私の遠い親戚にあたります。売るのも嫌だし、自分の本なのに、私も自分で買わないといけないので、どうしたらいいでしょう?
思いつきました!本日(2024.2.19.)から、ママさんとこのような試みを始めることにしました!

<本を買って、困っている人に寄付しましょう!>
1.    作者が本を美容院・花時計に無償で寄付しました。
2.    この本を買うと、「どこか」で何かに困っている人たちに全額寄付されます。
3.    「あなたなら、どこに寄付しますか?」とお客様に聞きます。
4.    「利他」で話題が膨らみ、コミュニケーションから心の触合いを深めます。
5.    最近若者が昭和のいいところに気づき、古い喫茶店が元気になっているように、疲れた若者がここに足を運びます。
6.    本を読んで頂くと、「いい睡眠、いい人生!Good Sleep, Good Life!」と元気になります。
7.    作者が次回訪問した際、皆様がどのように「利他」を考えるか、ママさんから伺います。
8.    一定の金額が集まり、作者とママさんが話合い、寄付するところを決めます。
9.    寄付した報告書を作成し、美容院内とブログで報告します。

 皆様是非QRコードから、(口コミほぼゼロの)この美容院に、カットしなくても是非本を買いに来て下さい!


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