「花」里子の新しいご家族

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　開院して初めての週末を迎え、全身全霊で仕事したせいか、私同様スタッフ全員くたくたで伸びていた日曜日だったことでしょう。お祝いに頂いたお花たちはいよいよクリニックで育てるには困難な数となり、里子に出させて頂くこととしました。土曜日仕事後に沢山の方が来られ、お花たちが新しいご家庭に迎え入れられました。贈って頂いた方には本当に申し訳ありませんが、狭い名古屋駅前の地でこの数のお花をさすがに育て上げる自信はありません。何よりも診察室が使えなくなりました。大切な命あるお花たちを幸せに生きて頂くには、より多くの方々に喜んで頂けるならそれがベストではないかと判断し、敢えて涙を忍んで見送らせて頂きました。
　すると引き取りに来られたある若いご家族から素敵な写真を頂きました。お父様とは前職で、彼の結婚前からの仲良し友人。お子様が生まれてからご家族にはお会いしておらず、緊張したボクが里子たちを引き取りに来た時に初めてお会いしました。その数時間後、お父様からこのような素敵な写真を頂きました。過去に一枚の写真でこんなに幸福感を与えてくれたものがあっただろうかと感動しました。あの緊張していたボクがこんなに可愛かったのか（いた時も可愛いとご両親に言いましたがそれ以上に）、お花たちがこれから幸せな蘭生を送ることができる、そして何よりも手を合わせて、お口が「あ」と言い出す言葉、だめだ、涙腺が弱い。プライバシー問題で目にブラインドを入れようかと思いましたが、可愛さが伝わらないので敢えて出させて頂きました。どなたかこの子をモデルにして下さい。とても明るい楽しいご両親なので、きっとタレントにすることは拒否しないと思います！
　今一度お祝いと頂いた方々、幸せな時間を一緒に過ごさせて頂いたお花たち、そしてこの子たちを続けて育てて下さる方々、心より深く御礼申し上げます。この感謝を今日からまた、受診で悩まれる患者の方々に尽くしたいと思います。ありがとうございました。

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