台湾大学・睡眠センター講演:元・赤煉瓦帝大を訪ねて
日本統治時代、海外に二つだけ帝国大学を設立、一校が台北にある台湾大学であります。もう一カ所に作った大学は残念ながら跡形なく消され、その感情は本日の友好関係にも比例するように感じます。
台湾では日本教育を感謝し、近年ますます統治時代の建物を大切にする傾向にあり、東大病院同様赤煉瓦作りの台湾大学病院は、貴重建築物の旧病棟として残し、道渡ったところに新病棟を作り、その15階に睡眠センターがありました。
医学生の頃、一緒に父親の母校周囲を散歩したことがあり、懐かしそうに思い出を語ってくれたことを覚えています。劣等医師が近寄るだけでも恐れ多いのに、まさか台湾大学で講演に呼んで頂けるなんて思いもよりませんでした。父親のクリニック継承を拒んだのは親不孝極まりないのですが、今日はその気持ちが多少薄れた気がしました。