院長ブログ

大きな一歩!

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 東京都知事選、石丸伸二さんは二位に終わりました。応援頂いた皆さま、ありがとうございました。深謝致します。
 昔から公然では宗教と政治は語らない方が良いという助言があり、そもそも自分はひとのことを素直に聞ける人間ではないので、どうかお許し下さい。「倒産するから無理よ」と不動産屋さんにまで言われても、リスク背負って名駅前で新しい医療をやるのは、変人以外何もないでしょう。私から棘を抜いたらつまらぬ人間になることもご理解頂けるかと思います。
 <今回の選挙結果は正直それほど驚かない、やはり日本だな、と思いませんか?>
 昔ある学会の後、懇親と称した各大学の野球リーグがありました。日曜日の夕方遅くまでイベントが続き、上の人間は試合の途中でもサッサっと帰宅し、下の人間は試合終わってからグランド片付け。遠方の県が開催の場合、若手は帰宅すると深夜、苦痛以外何もない行事がありました。
 ある時自分が幹事を担当した際、天気に左右されず、時間節約にもなるボーリングに切り替えないかと他校の幹事に提案したところ、全員が「そうしよう!」と電話で言ってくれました。証拠を残すために、開催校の我々から「野球かボーリングか」を聞くアンケートを出したところ、すべての施設の返信にマルしてあったのは「野球」でした!ジェイソンなら「Why Japanese?!」と叫んだはずです。
 世界では国のトップが終身就任できるように法律を変える独裁者が現れた頃、同じことが日本でも起こり始めました。ほかの同業者と比べると、生活のQOLが低くても学者をやめないのは、束縛されず未来を考えた自由研究ができるからです。まさか同じ独裁制度が公的機関で起ころうとした時、頭に過ったのは日本に来た頃の学園紛争でした。今の時代、自由をなくされると暴動が起きるよね、まさか独裁者が公的施設を牛耳て良しとされる訳ないよねと、安心して反対票を投じました。蓋を開けたら恐怖政治に伏せられた結果でした。
 このようなことに失望すると、私をよく理解する先輩の言葉が脳裏に過ぎります。「なんだかんだ、単一国家が2000年歴史を続けているのは日本だけ。すべてのことを含めて、これが日本なのだよ」と。
 石丸さんが反対派の議員に浴びせたコメントで、「政治に若手が参加してほしいと言うなら、上から目線で話すのではなく、下からの話を聞いて下さい!」とあります。今回の選挙結果は、この言葉はまだ年寄りたちに届いていないことが判明されました。変えようとしないのは、人生が終わるまで自分だけ良ければいい世界を望んでいるのでしょう。ただ、ブーメランは既に戻って来ていますよ。新入社員が次々と辞職し、会社が機能しなくなっている社会問題に対し、「根性ないから」と言っているとしたら、認知機能が相当落ちているので、一度受診された方がいいかも知れません。

「損してまでなぜそのような発言をするの?」とよく言われます。
 長年大組織に勤めていたので、多少の常識は持ち合わせているつもりです。還暦過ぎたら、理不尽に屈してまで自分を抑圧して生きたら、残り少ない人生の時間が勿体ないでしょう。私利私欲に生きていたら友だちもなくすでしょうが、なぜかこんな変人が人寄せパンダにされているので、それでもニーズはあるのかも、笑。

 言いたい放題、わがままし放題でも受け入れてくれる国・日本、最高だと思います。ただ、
<世界最低位にいるべき国ではない>
変わってほしいと思うのは、私なりの強い愛情です。今回のことで安堵したのは、日本の若者全員が沈んでいる訳でもない、ということを知ったことです。石丸伸二さんは、国を変える第一歩を終え、それは大きな一歩であったことは間違いないと思います。命ある限り、日本が変わることを期待しています。再度皆さまに御礼を申し上げます。


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