良性発作性頭位めまい症
症状
内耳にある耳石膜から耳石がはがれ、三半規管に迷い込む病気と言われ、もっとも頻繁に起こるめまい疾患です。
朝起きた時や寝たり、頭を上げたりすることで回転するめまいが起き、ひどい吐き気がして、気分が悪くなります。体の元気な方でも突然罹ることがあり、めまいのなかでももっとも頻繁に起こる疾患です。
原因
頭部打撲などのように物理的外力が加わった際になります。そのほか、加齢変化、骨粗しょう症や中耳内耳疾患の後遺症などが関与することも考えられています。
治療法
この疾患は米国の故・John Epley先生により治療法(Epley耳石置換法)が発見され、一番弟子である当クリニック院長もともに、その治療法の有効性を日本国内のみならず海外にも広めて参りました。
一見容易にみえる治療方法ですが、正確に病態を把握し、適切な理学療法を行うことではじめて改善します。
2004年パリで行われたバラニー国際学会で「Epley耳石置換法」の有効性を認められ受賞。
当クリニック院長はEpley先生(左)とともにシンポジストとしてこの治療方法の有効性を報告し、ここからこの治療法が世界に広まりました。