院長ブログ

中日新聞・「Dr's サロン」その1.睡眠医療ウィズコロナ 2021.4.6.

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

<中日新聞・医療コーナー「Dr's サロン」、2021.4.6.のコラムを掲載します>
2015年から一年間、この紙面で睡眠をテーマにコラムを書いた。昨年六月まで勤務していた名古屋市立大の睡眠医療センターには、大勢の人が相談に訪れ、「悩み続けた睡眠疾患が解決した」と喜んでもらった。これを機に「ここからスタート!睡眠医療を知る」という本まで出版した。
あれから五年。国内で新型コロナウイルス感染症の症例が報告されて以来、私たちの生活は一変した。感染が広がるにつれ、「院内感染」「医療崩壊」という言葉も耳にするようになった。
名市大病院でも連日、幹部を集めて会議があった。出席者全員がコロナ対策に苦しみ、いら立つ中、コロナ専用病棟を設ける必要が出た。対象となったのは睡眠医療センターを含む病棟。睡眠医療の業務は昨春、一時停止となった。
私は当時センター長で、多くの部下や技師を抱え、先行き不安に苦しんだ。再開したところで、受診控えも予想された。コロナ対応の人員確保などで、予算や人員の削減を求められることも想像できた。幸い部下も育っている。年寄りから去るのがいい。そう考えて早期退職し、一般の診療所へ移った。
長引くコロナ禍。人々はどのようにこのウイルスと共存するのか。「ウィズ・コロナ」という言葉も日常的に使われるようになる中、睡眠医療はどう展開すべきか。一人の医療者として悩みは続く。


関連記事

この記事のハッシュタグ から関連する記事を表示しています。

中日新聞・「Dr's サロン」睡眠医療ウィズコロナ・その2:新たな「宿題」に挑む 2021.5.18.

列から外れた蟻

電視「睡眠」生放送と講演の予告

新書出版:知っておきたい現代の睡眠障害

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会秋季大会・実技講習

CPAP保険診療改革

最新記事

カテゴリー

アーカイブ

ハッシュタグ

お電話でのお問い合せはこちら
(診療時間 10:00〜13:00 16:00〜19:00)

電話番号:052-571-7781(予約専用)