院長ブログ

手稲教会にて睡眠のお話:オールドとニューの世代交代

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

総裁選挙を通じて、オールドメディアとニューズメディアが明らかに世代交代を迎えたことが証明されました。リスクを持つが改革をするか、明らかに沈没しそうでも維持をするか、キリスト教会も同じ課題を抱えています。
名古屋を離れ、北海道大学に研究室を移して十数年の友人・松島さんから声がかかり、札幌を訪れました。手稲教会オータムフェアで睡眠講演のご依頼、はじめて手稲に脚を踏み入れ、友人との再会に気持ちが高ぶりました。その前にの礼拝に参加し、思わぬことに、原和人牧師のお話に感動し、身震いしました。
通常なら厳粛な雰囲気の中、話の半分も理解できない牧師の説教が、まるで漫才のように笑いを誘い、ひとりツッコミとボケが繰り返される。この教会は、老若男女が満杯になるほど活気にあふれ、久しぶりにそんな光景を目にしました。牧師は丸裸になったように語り、過去に厳粛な家庭から否定された経験についても語られました。その中で、エンジン付きバイクや、所謂○○工業と呼ばれる場所にも立ち寄ったフレーズに対し、大声で爆笑しました。思い出したのは、過去にヤ○ザを経て改心した牧師の話です。
「自分は罪深すぎて、キリスト教なんて無理」と言う方もいますが、聖人がいたら宗教なんて必要ないはず。私は毎日チャットしている悪カラスだちに「その考えは教会に懺悔してきた方がいいぞ」と言わんばかりの優しい言葉を頂くことがあり、心に悪魔が住み着いている人間です。
さらに驚き、手稲教会では研究者の松島さんはDXを構築し、礼拝をオンライン化しています。北海道の人口減少が進む街や、牧師がいない地域にも配信し、家庭から礼拝に参加できる仕組みです。
多くの教会では、若者が立ち寄らないことを憂いていると思いますが、私は久しぶりに未来を感じる教会に出会いました。オールドは、「ニューは危険な思想だ」と切り捨てがちですが、実際には、ニューと言われるSNSが登場してからひと世代が経ち、「何が危険か」「そうでないか」を理解し、使いこなす国民が半数を超えたからこそ、年々各地で逆転劇が起きているのではないでしょうか。ここでは政治の話をするつもりはありません。ただ、宗教だろうが、学術だろうが、時代に取り残されていく人が既に半数以下である現実を伝えたいだけです。
午後、50代の牧師が60代の私に、20代の女性学生を紹介してくれました。牧師はクリスチャン学校の講義をしているそうですが、疲れた大学生たちに「大した話じゃないから、寝てなさい」と声をかけたところ、誰も寝ずに話に耳を傾け、先生の話を聞いたその子は教会に通いはじめ、洗礼も受けたそうです。「クリスチャンは敷居が高いと思っていたけど、こんなに気軽で楽しい場所だとは思わなかった」と、その少女の言葉に、教会の素晴らしさを改めて感じました。
私は客員会員として認めてもらえないかとお願いし、帰路につきました。
今日という日、と今日の出来事にはすべて意味があり、それに感謝しています。だからこそ、無償でも睡眠の話を伝えるためにどこへでも出かけたいと思います。


関連記事

この記事のハッシュタグ から関連する記事を表示しています。

継承問題

「認知症にならないための眠り方」のお話;札幌に伺います!

今日はイースター・復活祭

不眠症セミナー「睡眠から学ぶ医療紛争」

第119回台湾耳鼻咽喉科外科医学会国際セミナー:特色のある診療所

第119回台湾耳鼻咽喉科外科医学会国際セミナー;医療崩壊をどう防止するのか

最新記事

カテゴリー

アーカイブ

ハッシュタグ

お電話でのお問い合せはこちら
(診療時間 10:00〜13:00 16:00〜19:00)

電話番号:052-571-7781(予約専用)