デジタルにはないプライスレスのアナログ:第36回東海睡眠研究会
この研究会が始まった当初、まだ駆け出しだった自分にとって、睡眠は目から鱗が落ちるような新しい医療情報でした。特に当時は科の壁が存在した医療制度の中で、睡眠に関することはどの科にも関わるため、異なる専門分野の医療者が集まる会は新鮮でした。会が次第に成長し、何度か開催させていただく中で、参加者は常に溢れんばかりで、報告数に制限を設けないと会が終わらないほどでした。
しかし、コロナ禍によって一時中断し、再開されたときにはリモートのみの開催となり、現在は現場とリモートのハイブリッド形式になっていますが、会場は閑散とし、リモート参加者の顔も見えません。自分の主催ではありませんが、開催した後進の背中を押し、日本の睡眠医療を牽引してきた特別講師をそのまま帰らせる訳にはいかないぞ、と声をかけました。
年長者は新しいハイブリッドの世界も受け入れていく必要があるでしょう。しかし、何でもアナログをなくすのは良いことばかりではありません。ひとは生身の細胞でできているから、アナログはデジタルでは得られないプライスレスな価値があると確信しています。
