あいつ!腹立つ!
数年に1回こういう怪奇現象が起きる。自宅駐車場の溝にある小石が飛び出して散らばっている。帰りに一旦車降りて掃除してから入れないと、タイヤが小石を轢いてしまう。久しぶりに怪奇現象が起きた。
犯人はあいつに決まっているが、どう考えても1回につき小石をひとつしか咥えられないはずだが、あいつにしても相当の労力だ。その労力を払ってまでやれるとしたら、悪戯か恨みしかない。
思えばゴミ出しの日に1m平方の小さい網を被せた。あいつ避け第1号。数週間後、網が軽すぎて簡単に避けられ、ゴミが漁られた。あいつ避け第2号の青い網はゴミ袋をクルクル巻きにできるほど大きく、さらに回りにレンガを載せた。初めて怪奇現象を見かけた時に本当にオカルトだと思った。子どもが入って来てやる以外方法はないが、駐車場にはゲートが降り、子どもは入れない。小石を戻すとまた翌日飛び出し、二回目やられた時にあいつの仕業だと気づいた。思えば一回目の小石が飛び出す怪奇現象は、あいつ避け第2号を投入した数日後だった。よほど腹立ったのか、笑。
第2号は見事に数年防止成功。ところがあいつ、諦めていなかった。つい数週間前、朝の忙しさで石を載せるのが甘かった日に限って、どうもあいつは青い網に一度入って、満腹になってからまた網から出た以外有り得ないような漁られ方をしやがった。帰宅時空しくも取り除いた網の下に散らかった生ゴミの残骸、家の前に幼稚園生とマダムが沢山通るので恥ずかしい。
再度量販店へ出陣。さすがに同じ悩みを抱える人たちが多いとみえた。前回最新のものは第2号だったが、洗濯かごでも使われている伸び縮みし、チャックできて、さらに上の蓋はあいつが嫌うキラキラ反射板がついている!完璧だ!購入!
第3号投入した日、見事にゴミの残骸なし!ざまみろ!と思った翌日、怪奇現象が再び起きた。くそ!いい加減にしろ!上からどや顔で見るんじゃねえ!
クリニックにゴミ収集の職員が受診しており、この出来事を話し、網も向上しているが、向上するだけ収集する方々に手間をかけて心痛む、と話すと、いやいや、食い散らかされた後は担当が掃除することになっているので、網を外す手間の方が楽だとのこと。あいつ、どれだけひとに迷惑かけているかわかっているのか。
だが、あいつも今頃から次の作戦を練っているだろう。やがて第3号も時間が経つと破られるだろうな。あいつを寄せ付けない方法はいくつかあるようだがが、ワイフが拘る美観のために玄関先に頑丈なゴミ箱がおけず、キラキラCDを沢山ぶら下げる方法や、お腹に埋蔵したスピーカーから「こら!」と怒鳴る私の顔を貼ったかかしを設置するのは無理。皆さま何かいい方法があったらシェアして下さい。