院長ブログ

2022.6.7.中日新聞Dr'sサロン「診察早送りしたい若者」

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監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 米国留学時代、どの店に入っても必ずお客様からのサンキューカードが壁いっぱい張ってありました。そもそもサンキューカードというものがあることも知りませんでした。お金を出す側がいいサービスをして頂いたことに御礼をいう習慣、なんて素敵でしょう。
 病院にある投書箱には、苦情を訴える患者が沢山いても、なかなかサンキューを見受けることは少ないです。今では厳しい言葉がSNSにいきなり書き込まれます。これも社会勉強。自分が反省するべきところをしながら、思い当たる患者をそれぞれ観察すると、ほとんどが20〜30歳代。そうだ、早くて、うまくて、安い時代に育ち、運動会で競争は悪いこと、怒る大人は悪いひと・・・。私はなんて社会勉強不足だ!猛省!ごめんなさい。でもね、おひとりのために外来を止めて、ほかの患者を犠牲にして、そして費用も頂かないと、おっちゃんのクリニックが潰れてしまうので、どうかご勘弁下さい。
 思えば投書された方が、ほかに投書されたものをみることができます。もっとも心配するのは、その内容から察して次々とお気に召さないクリニックばかりが存在する世の中、さぞ腹立つことでしょう。患者にとって最後のクリニックでありたいと頑張って来ましたが、おっちゃん、自信なくなって来ました。どうかどこかで神さまのようなお医者様に出会えるように、お祈り申し上げます。
 不思議だな、帰りにはここに来て良かったと言って下さる方も沢山おられるのに。そっか、日本にサンキューカードの習慣ないし、この年齢層はSNSしないもんな。


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