院長ブログ

恵方巻きならぬ金太郎巻き寿司

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 昨日ニュースで、節分には「豆まき」よりも「恵方巻き」を食べる人口割合が上回ったと報じられました。古いしきたりが消えて行くのは寂しいかも知れませんが、全国の耳鼻科医は恐らく豆まきが減って少しほっとしているかも知れません。耳鼻科医にとって怖い緊急疾患のひとつに、豆が気管に詰まる「気管支異物」があります。特に「気管支異物」は小児に起こりやすく、生命に危険性を来します。
 一方、恵方巻きは太巻き一本を決めた方角に向けて飲み込むのが習慣。「恵方巻き」x「窒息」で論文を検索すると、案の定2018年滋賀医大から死亡例が報告されています。風習を守るのも命がけです。
 節分に何もしないことに多少罪意識を持っていたところ、素敵な患者様から恵方巻き代わりの飾り巻き寿司を頂きました。いつもながらなんて素敵だろう、巻いている時からどうして切った時にこのようになると脳内で構築できるのか、実に不思議です。特に大感激したのは、「いわし」というアイディアにびっくり。今朝釣ったばかりのような新鮮な目をしていて、まるで生きているようでした。お話を伺うと、還暦から意義ある残りの人生を過ごしたく、遠方の先生のところで修行されたとのこと。今では飾り巻き寿司教室も開いており、還暦から開院した院長含め、スタッフ全員が励まされ癒やされました。
 節分とは季節の変わり目に起こりやすい病気や災害を追い払う儀式。このお寿司は見た目のみならず、ひとつひとつに使われた素材もどのような後味が残るかまで計算されたそうで、美味でお見事です。心も胃も腸も満たされて、健康な消化器で病気や災害を消せそうです・・・・


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