中日文化センター講演・その2: どこからめまいは病気?
前回に続いて中日文化センターで講演をさせて頂きました。ありがたいことに新規の聴衆も増え、満員御礼で大変嬉しく思います。さらに1回目からのファン(?)、お二方からの差し入れがあり、人生沢山と講演をさせて頂きましたが、聴衆からの差し入れは初めてかも知れません。
おひとりは中日文化センターで教えておられる飾り巻き寿司の先生がポスターをみられて参加して頂きました。この間にクリニックにもいらして頂き、講演会で受診体験を語って下さいました。やらせでもなく、お願いした訳でもなく、受診して良かったとまでお話しして頂きました。金太郎飴のように切っても同じ巻き寿司が出て来るスキルをお持ちのすごい先生から時間あれば受講したいくらいです。もうひとりの方からお茶の差し入れ。よほど飛沫を飛ばしすぎてのど乾いているように見受けられたかも知れません。コロナのこの時期、こんな嬉しいことなかったように思います。
この講演は市民講座としてご依頼頂いたもので、元来私利に繋げるべきではないのですが、素直に心の綺麗な方々だと感動しました。そしてこの感謝の気持ちをさらに患者にお返しする形でお礼を申し上げたいと思います。
対面は素敵ですね。もうリモートはいやです。
<講義内容 第2話:どこからめまいは病気?>
・めまいは大きく内耳から、または脳からか、に分かれます。
・二つの原因の見分け方を車の運転に例えて説明しました。
・実際聴衆から出て来て頂いた方に足踏み検査をして頂いたところ、一側の内耳に平衡機能が低下していることがわかりました。
・皆さまはただちに脳の病気を心配しがちですが、ほかの神経症状がなくめまい症状のみの場合、むしろ脳である可能性が少ないです。
・脳を調べて貰いました、異常なしです、と言われても、実際どの程度まで調べたか、専門領域によっても異なります。
・すべてのめまい疾患から、一番多い「良性発作性頭位めまい症」と「メニエール病」について詳しく話しました。
・最近新たな病気として出現した「PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)」について、なぜこのような疾患が現れたかについて説明しました。
・次回「めまいの治療法」について講演致します。