眠れる知識を呼び覚ます夜: オレキシン拮抗薬と人生の先輩たちに学んだこと
大正製薬株式会社主催の勉強会にて、「オレキシン拮抗薬をどのように選択するべきか」というテーマでお話しさせていただきました。現在、睡眠薬の第一選択として位置づけられているオレキシン拮抗薬には4剤があります。新薬の開発は製薬会社にとって社運を賭けた一大事業であり、世に出るまでに数十年を要することも珍しくありません。睡眠薬の主流がオレキシン拮抗薬へと向かうと見定めると、各社の開発競争が続きました。中には、効果が強すぎる既存薬をただ希釈しただけの製品がある一方で、800回以上の根気強い実験を重ね、最大の効能と最小の副作用にこだわり抜いた製品もあります。臨床の最前線にいる者として感じる実感を、率直にお伝えしました。
多くの先生方にお集まりいただき、親しくさせていただいている諸先輩方まで応援に駆けつけてくださいました。おがたファミリークリニック・緒方正樹院長のお取り計らいにより、名店イタリアン「Cuoco Di Mare」にて懇親会が開かれました。人生の大先輩・みずのホームクリニック水野裕支院長、「ヤング・オン・ザ・ハート」とも言うべき博識の野尻内科クリニック野尻修院長、そして未来型クリニックを運営される梶の木内科医院・七夕医院の梶尚志院長、そうそうたる先生方のお話を伺いながら、「65歳なんて、まだまだこれからだ」と痛感しました。
確固たる志を持ち、年を重ねるほどに魅力が増す先生方が、そのノウハウを惜しみなく教えてくださいました。何より大切なのは健康であること、そして生きるモチベーションと確かな方向性を持つこと、そんな大切なことを学んだ夜でした。名古屋随一の人脈を誇り、グルメとお酒を心から楽しむ最年少で皆のアイドルでもあられる正樹院長に、「せめてお腹まわりだけは気をつけろよ」と笑われながら幕を閉じた充実したひとときでした。
