「この程度の情報を出せ」 By 関西電力病院
近年、患者が専門病院を受診するハードルが高くなっています。多くの病院で「診療所からの情報提供書」が必須になっており、これが診療所と患者双方に大きな負担を強いています。
例えば患者が○病院受診を希望 → 診療所で情報提供書作成(約15分) → 病院医療連携室へFAX → 受入可否の連絡を待つ(30〜60分)→ 患者に伝え、指定時間に受診。予約ひとつ取るのに診察中に書類を作り、患者にもお待ち頂かないといけません。
今回、転勤で大阪へ戻られた方を初めての関西の睡眠専門施設(関西電力病院)へ紹介しました。長年睡眠に苦しみ、やっと改善の兆しが見え始めていた方です。なのに、病院からの返信は驚くべきものでした。「この程度の情報を出せ」と挑むようなトーンのFAXが返ってきたのです。そこにはさらに8項目の追加情報をつけなさいとの命令。受診を決めた患者は既に大阪へ転居済みで、返信がなかなか戻らないため後に書類を送ることにしました。このような姿勢を持つ施設にかからせたら大変なことになり、患者も傷つくでしょう。即座に患者に電話して謝罪し、別の受診先を探す旨を伝えました。
医療連携室とは、紹介を円滑にするための窓口のはずです。ところが今回の対応は、紹介側の手間を増やし、患者の安心を著しく損なうものでした。文章を作成した医師が誰なのか不明確な点も問題です。たとえ事務的対応であっても、連絡の仕方や名乗り方は社会人として、医療機関として最低限の礼節ではないでしょうか。
これは「一人の対応者の問題」なのか、「施設全体の体質」なのか――判断に迷います。ただ一つ確かなのは、こうした対応が患者と紹介側の信頼を壊し、医療への不安を増幅させるということです。患者を大切にする医療機関であってほしいと強く願います。
