院長ブログ

愛知県小児保健協会学術研修会にてネルソダ報告

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

愛知県の高度小児専門医療を担う小児中核(三次)病院「あいち小児保健医療総合センター」で、令和7年度愛知県小児保健協会学術研修会が開催され、「寝る子は育つ協会」として以下の内容を報告しました。途切れることなく質問をいただき、ネルソダのような組織の必要性を改めて実感しました。
昭和の時代は大家族や地域コミュニティ全体で子どもたちを見守ってきましたが、核家族化やデジタルによる人間関係の希薄化が多くの小児問題を生んでいることがわかりました。正直に言って、これを医療者だけで解決するには限界があります。一方で令和の時代はデジタルにより遠方の子どもに関心を持つ人々がつながり、新しいアプローチで子どもたちを支援できるようになりました。ネルソダの提案を多くの聴衆が受け入れてくださったことに感謝しています。休日にも子どもを案じて集まる大人たちがいる限り、将来を悲観する必要はないと感じました。
大学時代には脳障害や難病の子どもたちの呼吸に関する相談を多数受けてきました。そのご縁で久しぶりに脳神経外科の加藤美穂子部長にお会いし、保健センター長に就任されたことを知りました。本日報告した内容が、次の何かにつながるご縁を生むように感じています。

朝起きられない学童問題への循環型睡眠教育の取り組み
○中山明峰(なかやま めいほう) めいほう睡眠めまいクリニック
 寺西正明 独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター耳鼻咽喉科
 緒方正樹 おがたファミリークリニック
 福水道郎 東京家政大学子ども支援学部子ども支援学科
 小林充典 黒沢病院ヘルスパーククリニック歯科口腔外科
 坂田昌嗣 名古屋市立大学こころの発達医学講座
 山田敦朗 名古屋市立大学こころの発達医学講座
 岡 靖哲 愛媛大学病院睡眠医療センター
 角谷 寛 滋賀医科大学精神医学講座

<はじめに>
少子化が進行する日本において、不登校学童の数は年々増加し、現時点で30万人を超えていると報告されている。不登校と睡眠障害との関連性が指摘されており、これに対処しながら適切な介入を行うことが問題の解決に寄与すると考えられる。報告者らは2015年より名古屋市行政と協働し、本課題についての議論を重ね、市民と連携した睡眠教育の推進活動を展開してきた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行により、活動は一時停止せざるを得なかった。本研究では、新たにオンラインシステムおよびソーシャルメディアを活用した組織を構築し、さらに睡眠の重要性について国民への啓発活動を展開することにより、若年層における睡眠問題の予防と解決に貢献したいと考える。
<これまでの経過>
第1段階:調査 
名古屋市における児童の睡眠調査結果を基に、令和6年3月に公表された文部科学省委託事業「不登校の要因分析に関する調査研究」と併せて解析を実施し、エビデンスに基づく学術的報告を作成した。調査の結果、主要な不登校の原因は睡眠障害であることが示された一方で、学校施設側がその状況を十分に把握していないことも明らかとなった。また、多くの児童に睡眠負債が存在すること、児童の情緒に電子パネルの使用時間が影響していることが判明した(Sakamoto N, et al., BMC, 2022)。
第2段階:活動母体の設立と行政との連携
2025年6月に非営利団体である一般社団法人「寝る子は育つ協会」(ネルソダ)を設立し、その活動をオンライン化した。国民の睡眠リテラシー向上を目的とし、「循環型睡眠教育」の普及を掲げた計画を公表し、クラウドファンディングを実施した。終了時点(8月末)で目標額の200%以上に達し、全国から多大な関心と経済的支援を得ることができ、同年9月1日より睡眠育成士資格取得を目的とした睡眠教育を開始した。併せて、本活動は名古屋市議会の了承を得て進められ、今後は教育委員会などと連携しながら、名古屋市全学校施設で活動を展開していく予定である。
第3段階:介入
循環型睡眠教育とは、ネルソダを中心に構築された教育モデルである。具体的には、第一に教育施設と連携し、教育者に対して睡眠教育を実施する。次に、教育者が子ども及び保護者に対し睡眠に関する指導を行い、その後、介入による学習や生活習慣の変化を追跡・評価する。そして、ネルソダがこれらの結果を解析し、学術報告を行うことで、国民の睡眠リテラシーの向上を目指すものである。なお、ネルソダはシビアな睡眠疾患に関してもオンラインによる相談サービスを提供している。
<今後の展望> 児童の睡眠問題には、大人の責任が関与している可能性が示唆されている。児童の睡眠問題解決には、成人の睡眠改善が不可欠であることから、国民に対する睡眠教育の推進および、教育機関と連携した学校における睡眠教育支援の強化が必要であると考える。ネルソダはやがてこの活動を文部科学省に届け、政府レベルで行うことを最終目標としている。


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