第30回日本形成外科手術手技学会/特別講演
全国学会の第1会場にて、会長が司会を務める特別講演が開業医に与えられることは、まさにありえない光栄です。このような最高の名誉を賜りました鳥山和宏教授には、心から感謝申し上げます。
昔々、先輩たちが夜遅くまで癌手術を終えると、若手医師たちが手術室に集まり、皮膚縫合を手伝っていました。当時、縫合するのが精一杯でしたが、昔の手術創がどのような状態になるかに対して誰も疑問を持ちませんでした。20世紀の終わり頃から、人々は美容に関心を持ち、手術創部がわからなくなるほど美しい縫合を施す形成外科医が登場しました。
名古屋市立大学病院勤務の際、耳鼻咽喉科の癌手術が遅くなっても嫌な顔を見せず、鳥山先生は後輩たちを連れて深夜まで美しい縫合をしてくださいました。
その約10年後、名古屋市立大学に形成外科が独立し、鳥山教授が誕生しました。形成外科医たちは生活が不規則になり、睡眠に苦しんでいる中で、良い睡眠を得るためのお話をさせていただきました。
患者のために陰で努力する素晴らしい医療者として、形成外科医が存在します。この先生方のために睡眠ケアができたことに、心より感謝いたします。