ぐっすり名駅研究会in中村区:ガチの睡眠治療
ひと昔は研究会を開催したい、と言えば企業がこぞってサポートしてくれた時代がありました。今ではコンプライアンスで学会さえ運営が困難となり、さらに利益相反に縛られ、表現の不自由も発生しています。例えば企業の利益に繋がらない講演はサポートしない、という変な制限のため、講演を拒否する学者もいます。
患者にとって最善の医療をガチで話す会ができないかと日頃考え、その中で「ぐっすり名駅研究会in中村区」をサポートして下さった企業が現れました。しかも患者のために役立つなら、医療者が好きなことを討論してもいい、という提案を受け入れてくれました。2024.10.26.に名古屋駅で3講演が行われ、会場満員で熱い討論が飛び交いました。司会の緒方正樹先生、ご講演して頂きました鈴木賴快先生、木下水信先生に深謝致します。
ポイントをいくつか記します。
「ガチの睡眠医療」
・CPAPを処方する前にちゃんと睡眠診断を
・CPAPを根性論で指導しない
・患者に影響するので業者の選択は慎重に
「重症化する心不全に気づく」
・心不全に睡眠時無呼吸症合併頻度が高いのに疎かにされている
・一般医はBNP値で心不全を疑え
・CPAPを併用することで心不全改善が向上する
「直面する未来型診療」
・患者に病院に来て貰うのではなく、診療室が患者宅まで行く車「MedaaS」ができ、看護師だけ乗り、データを病院の医師に送り治療することが可能となる
・さらにドローンで薬が自宅に届けば、患者は敷地から出ることなく医療を受けることができる
・医療DXを睡眠に活かす実験も開始した