ハイブリッド講演
色んなところに行かせて頂きましたが、茨城での講演は初めてです。水曜日の外来終わって新幹線品川駅で常磐線に乗り換え。品川駅に始発電車があることに驚きました。
移転で立派な新築病院に500名入る大きな講堂。コロナ以来、ハイブリッドという形の会が増えています。ハイブリッドとは、TOYOTAの特許かと思ったら生物用語で交雑種とのこと。便乗して、生とリモートの出席をハイブリッド講演と呼ぶのは、なんか腑に落ちないな、笑。
観客の顔が見えないほど広い会場はモチベーションが上がるものです。しかし現場は50名ほど、リモートの向こうに250名との報告を受けました。自分の話の前に地元関係者の講演があり、拝聴すると喋る前から沸々と血液が沸き始めたことを感じました。
ファッションに流行廃りはあるものの、まさか医療にもあると思いませんでした。多少医療経験が重なると、それは新しい病気ではなくて、「医療者が考えようぜ」と強く思うことがあります。若い時にMRSAという恐ろしく抗生剤が効かない菌ができ、多くの子どもやお年寄りが命を落としました。つい最近のコロナ、果たして細菌が勝手に悪魔に進化を遂げるものでしょうか。
患者が不眠になって、この薬がだめなら次何の薬に行く?という討論を前の講演でしたことがきっかけで、気持ちが沸点に達してしまいました。講演始まりいきなり、「次々と何の薬を出すかと考えるのを、一度やめて下さい!」と叫んでしまいました。大変失礼で不愉快な気持ちにさせた講演ではないかと思いましたが、良ければ弊院研修に若手医師を来させて下さいと、身を切って皆さまにお伝えしました。
この講演会は、私が名古屋からリモートで参加するのも可能でした。リモートなら絶対得ることができない情報、伝えることができない真意があると思います。講演の最後に必ず「質問できなかった方はフェースブックでご連絡下さい」と伝えて終わります。帰りの電車で早速連絡が入り、リモートtoリモートではなく、生toリモートで良かったと思います。私はリモート講演、嫌いです。