院長ブログ

漢方で睡眠時無呼吸症候群が良くなる?

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 一時軽く漢方をかじったことがありました。ところがある時、当時の大学睡眠医療センターを手伝ってくれないかと、子どもの幼稚園で一緒だった有馬先生に応援をお願いしました。主婦業を妨害しないという条件で睡眠の世界に入って下さいましたが、あっという間に専門医、医学博士、さらに漢方専門医まで修得された才女であることに、金山を掘り当てた思いで、今でもとても誇りに思う後輩のひとりです。
 睡眠時無呼吸症候群にCPAP治療という、すごく快適とは言えない治療に苦悩する患者と医療者が多いなか、地道に患者と向き合い、さらにすべての診療に医学的根拠を残したことが論文として掲載されました。漢方は基本的には経験が必要であり、西洋医学のように治療法がクリアではありません。医学的根拠が薄いと思う医療者も多いなか、漢方がこれだけCT所見を改善させる、CPAP治療が良くなることをエビデンスベース、綿密に書いてあります。
 大学離れてもこんな愚輩を憶えて下さったことに感動します。大学にいる多忙な医療者にとって、すぐに花を咲かせない「教育の種」に水やりすることは後回しにしがちです。しかし必ずどこかで花が咲くこと、自分の記憶から薄れた先人のおかげで自分がいることを忘れずに、生き続けたいと思います。


関連記事

この記事のハッシュタグ から関連する記事を表示しています。

CPAPは決していやな治療ではありません

新書出版:知っておきたい現代の睡眠障害

「交通事故と睡眠障害」が発するメッセージ

台湾大学睡眠センター講演:小児睡眠障害について

春眠暁を覚えず:どうしたらいい?

月刊誌「ゆうゆう」新春号に「認知症と睡眠」

最新記事

カテゴリー

アーカイブ

ハッシュタグ

お電話でのお問い合せはこちら
(診療時間 10:00〜13:00 16:00〜19:00)

電話番号:052-571-7781(予約専用)