第16回睡眠歯科医学エキスパートセミナー
京都蹴上で開催された日本睡眠学会に続いて、二条城の横で第16回睡眠歯科医学エキスパートセミナーで講演をさせて頂きました。
歯科のなかでも睡眠を専攻する先生は希少です。この会を企画された愛知医科大学歯科口腔外科学講座講師の古橋明文先生に貴重な機会を与えられ、コロナ禍で大きな被害を被った耳鼻科医・歯科医に、何かヒントになるような話ができないかと考え、禍中に開院した経験談を話させて頂きました。
いつかこのような危機が訪れるのではないかと、2000年に一度予想をしたことがありました。時代の変化を見計りながら、苦悶のうちに怪我の功名が生み出した偶然ばかりでしたが、結果的にコロナ影響を受けることもなく、寧ろ怪我が新たなる方向転換の機会をくれたことを話しました。
歯科の先生方はこれまで睡眠時無呼吸症候群に対してマウスピースを作るお仕事でしたが、何か方向転換をしないと今後厳しいのではないかと、参加された皆様と一緒に歯科の未来を話合いました。大学から退いたこんな人間でも話をさせて頂ける場が与えられた歯科の先生方に深謝致します。終わってからも沢山の若手歯科医師から声をかけられ、嬉しくなりました。できる限り惜しまず全部の知識を皆様にバトンタッチして行きたいと思っています。