<残したい店のひとつ:年の瀬の「いもや」>
神保町は全国でもトップに上がるBグルスポット、開店前から並んだら行列の理由がわかった。天ぷらが1種類平均百円、大海老3本入った定食が800円、味噌汁だってこんなに豆腐入れなくてもいいのに。黙々と揚げ続ける老爺が80歳越えてもおかしくない。誰しもが食べ終わると美味しさの満足とともに羞恥心が湧くはず。自分はこれだけ利益にならない仕事を文句言わずにコツコツとできるか、と自問するはず。行列を作る計算で仕事をしているのではなく、寧ろ計算大丈夫かと心配してしまう老夫婦、皆にこの店を紹介していいのかどうか戸惑ってしまう。
一年間仕事でよく頑張った褒美に来たつもりが、来年の宿題を「いもや」で見つけた気がします。治っただけではなく、来て良かったと思って頂ける喜びをお土産に準備したいと思います。すべては皆さまが見守って下さって幸せに過ごせた一年間、感謝。