広路教会日曜学校:貧しい人々に施しなさい マタイ19:21
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰
皆さん、おはようございます。今日はお金のことを考えてみたいと思います。皆さん、お小遣い制度とそうではないひと、それぞれどのくらいいますか。半々なんですね。われわれの時代まではお小遣いさえ貰えず、お年玉が頼りでした。それでもお年玉は今の価値で千円程度でした。それが新聞で子どもたちのお年玉平均が数万円になっていることに驚きました。
子どもが何万円を貰って何をするの?と思っていたら、ほしいものはスマホや電子ゲームなどであり、それらが高いのです。そのためか、小学生の将来なりたい職業にユーチューバーがあることにもまた驚きを隠せません。一昨年まで大学で教えていて、学生たちが本を買わなくなり、ユーチューバーから専門講義を受けられることを知り、自分の講義の意味がわからなくなりました。思えば最後の授業はリモート講義、まあ、ユーチューバーと変わらないかも知れませんね。
ユーチューバーの投稿した内容が役に立つ、楽しい、面白いとなると、「いいね」を押します。「いいね」を1回押すと、投稿したひとに1円お金が入ります。いつの間にか、社会経験のない若いひとでさえいい投稿すると、その人になん千万回の「いいね」が入り、一瞬にしてなん千万円が入ることになります。大人になっても、瞬間にして大金が入ることはありません。小学生がユーチューバーに憧れるのも理解できない訳でもありません。
しかし「いいね」のほしさに人に迷惑をかける、人を困らせる、社会的に破壊行為をすることを撮影し、投稿する人を見かけるようになりました。それに「いいね」を押す人も押す人だが、お金のために人に迷惑をかけることに罪意識を持たないユーチューバーがいることに、ため息が出ます。
さて、どのくらいお金があったら、ひとは幸せになるのだろうか。一千万円持っている人は必ずしも千円を持っている人よりも幸せだと、私は思いません。大きな国土を持っているのに、それでも人の土地を奪おうとする、一千万円を持っているのに、さらに人からお金を巻き上げようとする人がいるかも知れません。千円ならばだれでも持てます。千円を持っている人は困っている人たちに、土地を奪われようとする人たちに、その千円を差し出すことがあるとしたら、その人の心はきっと幸福な気持ちで満たされるような気がします。自分よりも困っている人々に手を差し伸べましょう。そうすれば、心に富を積むことになりましょう。