院長ブログ

<病院が不眠を作る>

公開日:
監修:めいほう睡眠めまいクリニック院長 中山明峰

 クリニック終了直後、北関東の先生がたに向けて、睡眠薬リモート講演の機会を与えられた。講演の楽しみのひとつは全国各地に行けることでもあったが、実にコロナが憎い。リモートはどことなく力が抜ける。以前も休日に全国のリモート会議があり、自宅から参加可能は利点だ。一方、ある教授が油断して立ち上がった時、下半身はパンツだったことが画面に映った。驚いたあまり、「○○教授パンツ一丁でやんの」と呟いたら、それがリモートのマイクが入ったままで、声が全員に回ってしまったことがあった。
 とは言え、昨夜の会は○○大学医学部主催。綿々たる4名の教授が司会や開会、閉会の言葉でサポート。さすがに緊張する。画面は開会で消化器外科教授のコメント。医師の当直あるある。「先輩に、深夜に患者が眠れないからって起こされるこっちの睡眠はどうなのよ、という愚痴に、先輩がお前は入院したことがあるのか、の一言で沈黙した」、とのエピソード。
 講演中にこのことについてコメントをした。「思い出せば当直でもっとも頻繁に起こされるのは、ナースから患者が眠れないと言っています、の電話で不機嫌になるのはどこでも医師あるある。しかし、皆さま、病院が不眠を作っている可能性があることをご存じですか。これは睡眠あるあるです。ひとは、眠くない時に無理に寝かされることが、不眠を作るのです。大人で夜九時に寝るひとはいないのに、患者には九時消灯を命じます。その患者が無理に眠ったところで深夜1時に目が覚め、そこから眠れなくなります、当直医が不機嫌に起こされます、不適切な睡眠薬を処方します、不眠症の完成です。われわれが若い頃医学部で睡眠教育を受けることができたら、少しでも犠牲者が減ったのではないかと後悔します。」
 リモート講演のつまらぬところは、聴衆の表情が見えない。今回始まる前に綿々たる教授が揃うので、いつもの熱い言葉を抑えめに、とMRからリクエストがあった。笑える、やっぱ私は熱っ苦しいやつのようだ。でもだめだった。私が言いたいことを言わない、能面でいるのは無理だ。ただ、最後にメッセージを下さった司会の教授は、「目から鱗が落ちた」という言葉を頂き、社交辞令とは言え少しはほっとした。。
 適切な睡眠薬投与を啓発する活動をして10年以上経つ。もう情報は周知されたかと思っていたが、通りで「めいほう睡眠めまいクリニック」の予約電話が鳴りやまない。


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